JGC会員とは
 JGCとは、JALグローバルクラブ(JAL GLOBAL CLUB)のことで、毎年1月1日~12月31日のJALとON WORLDグループのフライトで50,000FOPうちJALグループ便25,000FOP)以上,または搭乗回数50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FOP以上を獲得すれば、入会資格が得られる会員組織です。
 但し、航空会社およびそれらの関係会社の方は、JGCの会員になることはできません。
 誤解してはいけないこととして、JGCは、毎年何人かは審査落ちして、入会が認められないことがあるようです。JGCはANAのSFC会員(スーパーフライヤーズ カード会員)と異なり、JGCはカードではなくてクラブですから、入会にあたってはJGCの入会審査があり、JGC(JAL)が入会を認めてくれなければ入会できません。JGC修行は、この認識を持って臨まなければなりません。
 JALグローバルクラブ 規約をよく理解していないと、JGCの会員にはなれない恐れがあります。
 第4条〈会員〉 本会員は、日本航空が適当と認めた方とします。
 第10条〈退会〉 1 (3)会員が本会の名誉を毀損したり、秩序を乱す行為があった場合。
 第4条により、JALにとって不都合は人は、入会審査でJGCの会員にはなれませんし、第10条 1 (3)により、JALにとって不都合は人は、JGCを退会させられてしまうこともあり得ます。
 この具体例が何かを説明しなければわからない人は、JGCの会員になることを目指さない方がよいでしょう。JGC修行を終えた後に、JGCの会員になれないことを知っても、空飛びの費用も、手間も、失われた時間も戻ってきません。全てが無駄になる前に、JALグローバルクラブ 規約 第4条と第10条 1 (3)にどんな意味があるのはか、十分に理解しておきましょう。
 私もよけいなことはあまり言いたくありませんが、ポイントとして、正論であっても、感情的になってJALのスタッフに抗議をするべきではありません。正論は、穏やかに紳士淑女的に説明すればよいのです。JALのスタッフに、正論=驚異的なクレーマーと思われるようなものの言い方をしてはいけません。あなたとJALのスタッフの会話は、人と人との会話です。蔑んだものの言い方をしたり、わざと蔑んだり(「私はあなたを蔑んでいます。」と、わざとJALのスタッフが不愉快になるようなパフォーマンスをしたり)してはいけません。具体例をあげて説明することは避けますが、人としての常識とは各自理解すべきでしょう。

JGC会員のメリット

 JGC会員とは一体何なのか? どういうメリットがあるのか?
 これは、JGC会員を目指す人(JGC修行をする人)にとって重要です。一度JGC会員になると、JGCを退会するまで、半永久的に(実質、ライフタイムで)JGC会員のメリットを継続できます。JGC会員は、JGC会員だけが持てるクレジットカードを持ち続けることにより、会員を継続しますから、クレジットカードの年会費を払い続けば、生涯にわたってJGC会員を継続することも可能です。
 JGC会員専用のクレジットカードは、入会金, 年会費が特別に高いクレジットカードではありません。普通のクレジットカードですから、JGC会員を継続(維持)し続けることに、然したる問題はありません。
 そして、以下がJGC会員のメリットです。
JALのチェックインカウンターには、JGC会員専用のチェックインカウンターがあります
 国内線も国際線も、JALを利用している人なら、誰でも気づいているでしょう。JALのチェックインカウンターには、大きく分けて、一般客用とJGC会員用があります。当然、JALの利用者は一般客が断然多いですから、JGC会員専用のチェックインカウンターは概ね空いています。JALを頻繁に利用する人は、JGC会員専用のチェックインカウンターを利用したいと思うはずです、JGC会員は、この常に空いているJGC会員専用のチェックインカウンターを利用することができます。
oneworldグループの航空会社では、サファイヤ会員の待遇を受けられます
 JALはoneworldグループのメンバーです。JGC会員は、oneworldグループで無条件(あなたの現在のJALのステイタスに依存しない)にサファイヤステータスとみなされます。oneworldグループの航空会社を利用する際、エコノミークラスの利用であっても、onworldグループ各社のサファイヤステータスと同様のサービスを受けられますから、oneworldグループの航空会社を利用するメリットが跳ね上がります。
 急いでいる人/手間をかけたくない人, 預け荷物の重量がある人, 搭乗前にはゆったりとラウンジでくつろぎたい人 にとってメリットが大きく、特に、預け荷物が多い人(スキー, ダイビング, サーフィン, 釣り, アマチュア無線などなど)にとっては、オーバーチャージによる出費が大幅に抑えられます。これは、ビジネスクラスのラウンジが利用できる/できないの次元ではありません。3万円, 5万円, 10万円のオーバーチャージ料金を抑えられるということですから。
JAL国内線でも、サクラ・ラウンジを利用できます
 JALの国内線でも、各空港のサクラ・ラウンジが利用出来ます。国内線の各空港のサクラ・ラウンジは、通常はファーストクラス, 国際線乗り継ぎでファースト, ビジネスクラスを利用する人しか利用出来ません。クラスJでは利用出来ないのです。それでも、JGC会員は、JAL国内線のどの空港のサクラ・ラウンジでも利用出来ます。JALは、FUK(福岡), ITM,(伊丹) HND(羽田), CTS(新千歳)を利用する際にしか、国内線ファーストクラスのフライトがありませんから、それ以外のJAL国内線が飛ぶ空港のサクラ・ラウンジは、当日、国際線のファーストクラスに乗り継ぐ乗客(=ほとんどいないでしょう。)と、JALとoneworldグループのサファイアステータス以上の乗客と、JGC会員の乗客しか利用できません。ある意味、地方空港のサクラ・ラウンジは、JAL(oneworldグループ)の上級会員の為に用意されたラウンジですから、特に、出張族にとっては、JGC会員になる意味は大きいわけです。
JAL並びにonwolrdグループのフライトは、ボーナスマイル積算率が向上します
 JALグループ便、アメリカン航空便、ブリティッシュ・エアウェイズ便、イベリア航空便に搭乗すると、一定の条件下で、JGC会員は、JMB会員より10%多くボーナスマイルが加算されます。一定の条件下とは、① JALマイレージバンク(JMB)のマイル積算対象運賃の航空券で利用すること。② JGC会員が搭乗時にサファイアステータス以上であれば、ステータスによるボーナスマイルが加算されますので、サファイアステータス ≧ JGC会員 ですから、ボーナスマイル積算率は、サファイアステータス, もしくは当人が該当するステータスのボーナスマイル積算率が適用になります。
 これくらいでしょうか。
 これらのサービスを、JGC会員(=実質、JGC JALカードを継続するだけ)は半永久的(実質、ライフタイムで)維持することができるのですから、そのメリットから、JGC修行(JGCの入会資格を目指す)をする人が相当数いるわけです。
 しかし、冷静に考えると、1年間でトータル50万円前後の出費によりJGC会員になる資格が得られるということは、JGC会員になってからのフライト回数にもよるでしょうが、通常の旅行客としてonworldグループ各社を利用するなら、少なくとも、20年はonworldグループ各社を利用を続けないと元は取れないでしょう。ですから、30歳台でJGC会員になればメリットは大きいですが、投資した資金が回収出来るリミットは50歳台。それ以上だと、元を取るのが難しくなってくるはずです。
 では、なんで、40歳台, 50歳台でJGC会員を目指すのか? 趣味ですね。ステータスはある意味、趣味ですから。趣味=ステータス=自己満足(笑)ですから、JGC会員になるために費やした総航空券代(円/FOP)に強い関心が集まることになるのです。
 ですから、(JGC修行をしてでも)JGC会員になることに関心があるか/ないかは、あなたの現状の状況に大きく依存することになるでしょう。

JGC修行を安く抑える方法

 JGC修行中は、主にJALのフライトを利用する事になります。JGC修行の達成は1年以内に50,000FOPを貯めることで、その後、サファイアステータスが継続している間(翌々年の3月31日まで)に、JGC対応のJALカードの審査に通れば、JGC会員になれます。・・・が、JGC会員になるまでのルーチンですが、裏技はあるにはあります。
 とにかく、毎年 1月1日~12月31日 までに、50,000FOPを貯めなければ先に進めませんが、この50,000FOPの貯め方には、幾つかのパターンがあるのです。そのパターンを理解しておくと、JGC修行の達成までを考察出来ます。
JGC修行を狙っているのなら、JALカードはタイミング良く作りましょう
 CLUB-AのJALカードを作ると、作った年の初回搭乗で5,000FOPのボーナスポイントがもらえます。
 逆の言い方をすると、JGC修行をしない年にCLUB-AのJALカードを作ってJALに搭乗すると、5,000FOPのボーナスポイントが与えられてしまいます。5,000FOPのボーナスポイントは、生涯一度きりしかもらえませんから、「今は要らないです。JGC修行中の年にボーナスポイントを下さい。」とはいかないのです。
 また、このボーナスポイントが色々くせ者で、普通のJALカードを作ると、作った年の初回搭乗で、そのJALカードに準じたボーナスポイントがもらえますが、その後にCLUB-AのJALカードを作ると、5,000FOP満額のボーナスポイントがもらえないかも知れません。また、CLUB-AのJALカードを作って、その年にJALに搭乗しないと、翌年に5,000FOPのボーナスポイントをもらえるかは、よくわかりません。
 既にJALカードや、CLUB-AのJALカードを使っていると、どうボーナスポイントがもらえるのかわからなくなってきますが、JGC修行を行う計画があるのなら、JAL ESTカード(20歳台しか作れなくて、メリットは絶大です。)以外は、JALカードに手を出すべきではありません。1年間50,000FOPに集中するなら、そういう考え方になってくるでしょう。
 いずれにしても、これはJALがキャンペーンで決めることで、JGC修行で得られるFOPをシビアに考えるなら、JAL ESTカード, 通常のJALカード, CLUB-AのJALカードの初回搭乗のボーナスポイント(FOP)と、JALカードを作った翌年の初回搭乗ボーナスポイント(FOP=昨年より少ないです。)と、カードをアップグレードした場合の初回搭乗のボーナスポイント(FOP)と、カードを作った翌年の初回搭乗ボーナスポイント(FOP=昨年より少ないです。)は、ネットで調べるなり、JALに確認するなりして、自分が得られるボーナスポイント(FOP)を十分に把握しておく必要があるでしょう。と言っても、私自身は把握できていませんが・・・
 ぶっちゃけ一番簡単な方法は、JGC修行を始めるまでは、JMBの会員になること(これで、JMB会員としてのボーナスマイルは付きます)。JMB WAON を作ること。意図的に手持ちの各種ポイントを、JALマイルではなくて、auポイントに移行すること。JMBローソンPontaカード Visaを作ること。以外は、なにもしない、JALカードも作らない。で、JGC修行を始める年にCLUB-A対応のJALカードを作って、初回搭乗でボーナスポイント5,000FOPをもらって、残り45,000FOPを貯めるようにした方が効率的です。
手持ちのポイントをauポイントに移行する意味
 これは説明しておきます。この説明は、auユーザー向けで、手持ちの各種ポイントがたくさんある方向けです。
 au wallet は、auポイントをチャージ出来ます。そしてau WALLETプリペイドカードは、JALのサイトでクレジットカード決済と同様に航空券を購入できます。(これは試していますので、間違いはありません。) JGC修行は、購入した航空券で飛ばないとFOPが付きませんから、手持ちのマイレージで飛んでも意味はありません。
 そこで、購入した航空券で飛ばために、現金と同義で使えるeJALポイントとauポイントについて考えてみましょう。
 手持ちの各種ポイントをJALマイルに移行(JALマイル還元率0.5倍)して、そのJALマイルをeJALポイント(最大で1.5倍)に移行すると、結局、0.75倍にしかなりません。ところが、手持ちの各種ポイントをauポイントに移行すると、0.8倍以上にはなるはずです。つまり、JALマイルではなく、auポイントに移行した方がポイント還元率が高くなるのです。ですから、手持ちの各種ポイントはauポイントに移行して、JGC修行に必要な航空券を買ってしまった方がお得です。私もやりましたけど・・・
2020年2月3日追記:

以下、2020年から、FOP2倍 → FOP1.5倍に変更になってしまいました。ご注意下さい。

FOP2倍 JALのキャンペーンを活用しましょう (クリスタルステータスの人のみ)
 FOPを意識していなくても、出張で頻繁にJALを利用している人や、海外旅行好きの人なら、赤カード(クリスタルのステータスカード)が届いているかも知れません。この赤カードが届いていれば、毎年12月中旬~下旬にかけて、"お好きな1ヶ月間いつでもFLY ON ポイント 2倍キャンペーン"というキャンペーンを案内されます。国内線限定ですが、このキャンペーンに申し込んでおけば、翌年4月~翌々年3月の希望の1ヶ月間のフライトがFOP2倍になります。
 7月8月を外してFOPを2倍にする月を設定しておけば、本サイトでJGC修行内容を紹介していますが、HND-OKAの単純往復なら、5904FOP 3.21円/FOPで叩き出せますし、HND-(OKA-HND-CTS)の往復を飛べば、10,368FOPを4.05円/FOPで叩き出せます。
 FOP2倍の該当月にHND-OKAを普通席かクラスJで単純往復すれば、8往復でJGC修行達成。やる気になれば(1日にHND-OKAの単純往復を2往復すれば)、2日でJGC修行を達成してしまいます。(これは、相当に辛いですけど・・・) 全便クラスJが利用出来るなら、CLUB-AのJALカードのボーナスポイントを合算すれば、HND-OKAの7往復でJGC修行達成です。
 それでも、最低15~16万円の航空券代がかかりますが、クリスタルステータスをお持ちなら、FOP2倍の該当月のフライトを活用すれば、JGC修行に必要な費用を16万円にすることも、根性で2日で終わらせることもできるわけです。
クリスタルステータスを継続していれば、2年分のFOP2倍を同年に重ねことができます
 "お好きな1ヶ月間いつでもFLY ON ポイント 2倍キャンペーン"は、翌年4月~翌々年3月までの希望の1ヶ月間をFOP2倍にできるのですから、よ~く考えると、ある年の2ヶ月間をFOP 2倍にすることが出来ることに気づきます。
 これは、もちろん通常業務で2年間クリスタルステータスを継続している人に限りますが、出張で頻繁にJALを利用している人や、海外旅行好きの人なら、該当している人はいるでしょう。
 であれば、2年分の"お好きな1ヶ月間いつでもFLY ON ポイント 2倍キャンペーン"を同年に重ねて、2月と4月とかにFOP2倍を設定しておけば、FOP2倍の月を2ヶ月間にしてJGC修行を行うこともできるわけです。
 もちろん2年間クリスタルステータスを継続している人という条件が付きますが、該当している人なら、こういう方法も取れます。事前にどう動くか考えておくと、効率的なJGC修行ができるかもしれません。