JGC国際線 お薦めルート
 私のJGC修行は、100%国内線で行いましたが、ANAのSFC修行は国際線+国内線で行いましたし、当初は、JGC修行も国際線+国内線で行おうとプランだけは70%程練りましたが、最終的には、100%国内線でプランを練り直しましました。国際線修行の魅力(まあ、遊びに行きたいだけですけど。)も分かってはいるつもりです。
 100%国内線でJGC修行をするメリットは、以下の3つです。
仕事上、何かあった時に直ぐに戻って来られる。 (忙しい時期なら、尚更です。)
国際線は一気にFOPを稼げるが、どう検討しても、 国内線修行より割高になる。
渡航プランを立てるのに膨大な時間がかかる。 国内線修行なら、そんな苦労はない。
 まとめるとこうなりますが、9月末までにJGC修行に必要な航空券を買い揃えてしまえば、消費税増税分の総費用アップは回避出来るし、国内修行なら出国税もかかりませんし、特に③は、当初2019年の計画になかったので、残り半年で計画を立てて → 即実行は、イメージをまとめられなかったのが、国内線修行を決意したのが正直なところです。
 それに、1年でANAのSFC修行とJGC修行で海外に出掛けたい程、海外に行きたいところもなかったわけです。結局、ANAのSFC修行とJGC修行の国際線修行の目的地は、調べていくと最適解は同じになります。SIN(シンガポール)とKUL(クアラルンプール)とSYD(シドニー). 調べてみればわかりますが、JGC修行もANAのSFC修行も、円/FOPや円/ppを低く抑えられるのは、この3空港へのフライトしかありません。ひねろうと思っても、結局、この3空港に飛ばなければ上手く行かないのです。
 まずは、JALの海外発券の航空券を手に入れても、上手く行かない例を上げておきます。"考えるだけ時間の無駄"の例です。

【無理】 JALの韓国発券で、効率よくFOPを稼げるのか?

 JALの韓国発券でGMP(金浦国際空港)を起点にフライトを始める為には、日本-韓国(GMPかICN)の往復航空券を用意して、その日程の間に、GMP-日本-SINかKULかSYDを最終目的地として、海外発券の往復航空券で挟むのが常套手段ですが、まず、JALとANAの韓国発は、GMP発であって、ICN(仁川国際空港)発ではありません。
 日本-韓国の往復航空券を用意する際は、JAL, ANA, アシアナ, コリアンエアーの日本-GMP間の特典航空券(手持ちのマイルで飛ぶ)を用意してGMPに飛ぶか、アシアナ, コリアンエアーの日本-ICN間の特典航空券を用意してICNに飛んで、ICN-GMP間の陸路を移動して、JALの韓国発券でGMPを起点に、GMP-日本-KUL(クアラルンプール), SIN(シンガポール), SYD(シドニー)などを最終目的地として往復するしかないでしょう。
 ところが、日本-GMPなり、日本-ICNの特典航空券を手に入れる際に、支払わなければならない燃油サーチャージは高額です。むしろ、韓国LCCの航空券を買った方が安くなるはずです。しかし、韓国LCCだと、ディレーしたら初っ端から乗り継げなくなりますから、韓国で一泊しないと、JALの韓国発券でGMP発のプランは組めません。GMPはICNと違い、深夜はターミナルが閉鎖されてしまいます。原則、空港内で夜明かしするわけにはいかないのです。
 結局、JAL, ANA, アシアナ, コリアンエアーの日本-GMPの特典航空券を活用することも、アシアナ, コリアンエアーの日本-ICNの特典航空券を活用することも、韓国LCCで日本-GMPかICNに飛んで、韓国に一泊するプランで考えることも、相当に経費がかさみます。その経費を加味すると、円/FOPが相当に劣化してしますから、実質的に意味がありません。
 同様に、JALの韓国発券でGMPを起点にして、GMP-日本-ISG(石垣)の往復をするようなアイディアも、実質的に無理です。
 私は、相当に時間をかけて色々なパターンを検討しましたが、割安になるアイディアは見つかりませんでした。
 結論: 無理です。

【無理】 JALの香港発券で、効率よくFOPを稼げるのか?

 香港発券の方が日本発券より若干安いですが、航空券代はほぼ変わりません。取り立ててメリットがあるわけではありません。
 JALの香港発券は、HKG(香港)-日本のプレミアムエコノミーでの往復は、18,87円/FOP程度, エコノミークラス(Q 還元率30%)では、31.43円/FOPですから、JGC修行のフライトには適しません。オンワールド, スカイチーム, スターアライアンス各社の特典航空券を使って香港に飛ぶ意味も無いわけです。それなら、JALの香港発券でHKG(香港)を起点にするより、JALの国内線でJGC修行を続けた方が効率的です。
 ただ、「私はHKGに行きたいんだ。」という欲求に突き動かされれば、日本発券のJAL便でHKGに飛んで、香港観光を楽しんで戻ってくれば良いだけのことです。JALの香港発券のHKG-日本間の円/FOPが振るわない以上、JGC修行の為にそこまでして強引に香港発券にする意味がありません。
 結論: 無理です。
 ここからはオマケですが、
 裏技を考えれば、OKA(那覇), SHI(下地島), ISG(石垣)から、沖縄-HKG間を香港航空, 香港エクスプレス, キャセイドラゴン, ピーチの定期便, チャーター便が飛んでいますから、沖縄の国際線乗り継ぎ空港までの往復をJALの国内線で行えば、国内線分のFOPを稼いで、OKA,か、SHIか、ISG-HKGをLCCで飛ぶというアイディアが実現できますが、これらの香港路線は、香港, 中国のツアー会社に一定の座席割り振りがありますから、航空券は、取れない時は取れないですね。それに、そんな条件だと、地元の人でないとHKGを往復するのが困難でしょう。ちなみに、私はANAのSFC修業の頃、ISG-HKG(香港エキスプレス)の航空券を何度も追いましたが、満席続きで諦めました。(私は、話題作りの為に変なことをやろうと思っていたのですが・・・)
 ちなみに、SHI(下地島)は、MMY(宮古)から車で30分の距離にある、LCC専用の新空港です。
 JALを香港発券にしたいのであれば、このように国内線分をJAL便にして、ある程度FOPを稼いで往復できますが(完全に自己満足の"趣味の領域"です。)、香港発券のJALに乗り継ごうとすると、常に繋げる航空券取得を考え続けて、香港を往復するLCCと香港発券のJAL便を、タイミング良く繋がなければなりません。
 これでは、JGC修行ではなくて、"香港への面白い行き方大研究"の企画に、JGC修行を繋げたようなプランを考えなければなりませんので、調査時間が膨大にかかってしまいます。なんせ、中国人観光客向けのLCCの香港行きの航空券は、取れない時は絶望的に取れないですから。ブログの記事では、"面白い香港への行き方大研究"は面白そうですが、JGC修行に組み込むのはちょっと無理です。費用対膨大な調査時間が釣り合いません。

海外発券で、圧倒的なFOPを稼げる人は限られています

 「そこを起点にJGC修行を始めるの? 考えもしなかった。」
 このようなプランニングができる人は凄い人ですが、こういった記事を書いている人達の記事は、よく読んでいくと、「起点となっている空港に、どうやって行くの?」が明確でない人が多いのです。
 どういうことかというと、"毎年、趣味でこういった事をやっている人" で、手持ちのマイルが色々ある人です。アメリカでもインドでもオーストラリアでも、特典航空券で往復できるだけの手持ちのマイルを所持していて、自由に起点を選べる人は、当然、色々な航空会社の上級会員であって、JGC修行もANAのSFC修行もクリアーしている人がほとんどでしょう。そんなことはどうでも良くて、毎年こういった事をやっている人なのです。「ですから、趣味なんですよ。」そういった人達の教えは、「平民はついて行けません。」って事です。
 ポイントとして、起点となる国までの航空券を用意出来なければ、何も始められませんので、それが出来なければ、同じ事は出来ません。無理です。

現実的な海外発券で考えましょう 結局、KULかSIN起点のプレエコになりますが

 私は、JALの海外発券の航空券で海外起点でJGC修行をする以外の考えを持ち合わせていませんので、その考えの範囲でお話します。
 尚、JALの海外発券を利用する際は、プレアムエコノミーかビジネスクラスを選択するべきで、エコノミークラスを選択するべきではありません。各座席の利用で円/FOPを計算すれば、必ず (1) プレミアムエコノミー, (2) ビジネスクラス, (3) エコノミークラス の順で円/FOPが劣化していきます。エコノミークラスの航空券を選ぶのは、獲得FOPの調整の時だけです。もしくは、起点となる国に、何度も観光に行きたい場合だけです。JGC修行の総航空券代は、全て円/FOPが低いか/高いかだけで決まります。
 現実的な海外発券を考えると、JGC修行を海外発券の国際線でこなそうと考えている人なら、SIN(シンガポール)やKUL(クアラルンプール)までの片道位なら、手持ちのマイレージで飛べる人も多いでしょう。手持ちのマイルで、片道でSINやKULまで飛べるなら、SIN起点やKUL起点で、安い海外発券を利用出来ますから、海外発券の国際線でJGC修行のプランを組みやすくなります。
 海外発券のメリットは、国内発券では10円/FOPを割れなくても、海外発券なら国内乗継を上手く繋げば、5~9円/FOP程度に出来る場合があり(そうならなければ、プランを再検討して円/FOPを下げる。)、一気に大量FOPを稼ぐことも可能です。
 これまでのご説明を踏まえると、私のお薦めは、
マレーシア発券でKULを起点にプレエコ(プレミアムエコノミー)で往復する。
シンガポール発券でSINを起点を起点にプレエコ(プレミアムエコノミー)で往復する。
になります。
 ①のプランで、日本-KULの特典航空券で往復航空券を用意できない場合は、日本-KULの片道航空券を用意して、帰りはLCCのエアアジアXのマレーシア発券で、KUL-日本を戻ってきて下さい。エアアジアXのKUL-日本の航空券は、上手に探せば2万円を割っていますので、円/FOPの劣化も小さく済みます。
 あとは、JALのマレーシア発券のプレエコで、KUL-日本-沖縄の何処か の往復航空券を挟みます。プレエコの場合は、日本-沖縄の何処か は普通席になりますので、クラスJの当日 アップグレードを申し込んで下さい。国際線からの乗り継ぎであれば、カテゴリーS以上(カテゴリーCとかDとか、よくわからない種別)の扱いになると思います。カテゴリーS以上であれば、クラスJ 当日 アップグレードが通る可能性があります。
 ②のプランは、日本-SINの特典航空券で往復航空券を用意できない場合は、日本-SINの片道航空券を用意して、帰りはLCCのエアアジアXのシンガポール発券で、SIN-KUL-日本を戻ってきて下さい。エアアジアXのSIN-日本の航空券は、上手に探せば2万円を割っていますので、円/FOPの劣化も小さく済みます。
 SINならScootではないかと思われるかも知れませんが、ScootのSIN-日本より、エアアジアXのSIN-KUL-日本の方が、航空券が割安になります。
 あとは、JALのシンガポール発券のプレエコで、KUL-日本-沖縄の何処か の往復航空券を挟みます。でも、JALの現地発券の航空券は、KUL発の方がSIN発より割安になりますから、ネット上で,なぜSINタッチがもてはやされるのか、私にはわかりません。
 KULタッチの方が割安になりますよ。プレエコの場合は、日本-沖縄の何処か は普通席になりますので、クラスJの当日 アップグレードを申し込んで下さい。国際線からの乗り継ぎであれば、カテゴリーS以上(カテゴリーCとかDとか、よくわからない種別)の扱いになると思います。カテゴリーS以上であれば、クラスJ 当日 アップグレードが通る可能性があります。
 結局、①と②位しか、安めのJALの海外発券による国際線修行はありません。SYD(シドニー)起点も研究すれば、海外発券でもメリットがあるのでしょうが、第一、手持ちのマイルでSYDに行かなければならない(私は、JGC修行においては、国内発券のJAL国際線を利用する気がありません。)のなら、手持ちのマイルがたくさん必要ですから、プランは立てにくいでしょう。

JALのマレーシア発券の航空券

 JALのマレーシア発券で、KUL-NRT, HND-OKA をプレミアムエコノミーの往復航空券を購入すれば、航空券代93,526円で15,550FOP. 6.01円/FOP を叩き出せます。プレミアムエコノミーの場合、国内線は普通席になってしまいますが、可能性は低いでしょうが、クラスJ 当日アップグレードにトライして成功すれば、5円台/FOPの驚異的な値を叩き出せます。
 結局、JGC国際線修行は、休暇が取れるか取れないかが支配的ですが、マレーシア発券は、ダントツでメリットがあります。ただ、国際線を利用するとしょうがないことですが、NRT-HND, HND-NRTを陸路で移動しなければなりませんから、面倒ではありますが・・・
 私は当初「これで行くか?」と考えていましたが、なんせANAのSFC修行で今年マレーシアに7回飛んでいますので、ダメです。気合いが入りません。KULに行く気がしませんでしたから・・・(笑)

JALのシンガポール発券の航空券

 JALのシンガポール発券で、SIN-NRT, HND-OKA をプレミアムエコノミーの往復航空券で購入すれば、航空券代123,121円で15,472FOP. 7.95円/FOP になります。
 マレーシア発券がずば抜けて円/FOPが低いので見劣りしますが、十分に低い円/FOPです。
 JALのマレーシア発券とシンガポール発券を組み合わせれば、シンガポール観光とマレーシア観光を組み合わせて、十分に楽しむことが出来ます。
 JALのCAさんも知っていますが、国内発券でSINに飛んで、本当にSINタッチで、空港内でUターンして帰ってくる人がいっぱいいるようですけれど・・・

JALの海外発券

 その他、ホノルル発券, オーストラリア発券なども割安な発券があるでしょうが、皆、シンガポール発券との円/FOPと同等か、劣化するでしょう。これは調べてみるとわかりますが、JGC修行的には、円/FOPが良好で、時差ボケに悩まされる事のない、マレーシア発券とシンガポール発券に絞って検討した方が効率的だと思います。
 JGC修行達成に必要な50.000FOPを得る為には、KUL-日本-OKAの往復なり、SIN-日本-OKAの往復なりをプレミアムエコノミーで4往復しなければなりませんので、海外発券を活用しても総航空券代は40~50万円位はかかると思います。結局、費用的に考察すると、JGC国内線修行に軍配が上がります。
 修行期間を短縮しようと思えば、SYD-日本-沖縄の何処か の往復を検討するしかなくなりますが、JGC修行の総費用はかなり跳ね上がると思います。SYDタッチは、精神的に納得出来るものなのかは、なんとも言えませんので、費用対効果と費用対日数を十分に検討して結論を出すことになると思います。
 まあ、結局、JGC修行を行うには、まず必要な情報(費用と日数)の情報を得て、あとは自分の好みで選択になるでしょうが、海外はちょっとくせ者で、現地プラン(宿泊費や交通費が加算)に応じて、総費用が跳ね上がりますので、JGC修行の予算管理は、常に気を抜かないようにして下さい。観光やリラックスは、あくまでJGC修行のオマケですから。